FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

愛を知った女



愛を知った女が一人
夏の浜辺を歩いていた
もえる砂の焼けるような熱さも
カンカンと照りちらす太陽の熱さも
何も感じず
すべて快かった

     愛を知ったその心に
     ふっと淋しい風が吹いた
     落ち葉が肩にふりそそぎ
     冷たい風が吹くようになると
     心のどこかに穴があいた
     何かを忘れたようにポッカリと

  悲しみを知った女は
  冷たい風に向かって歩いていった
  しっとりと冷たい雪をふみしめながら
  前を向いて、しっかりとした足取りで
  氷るような寒さにも 彼女の瞳は
  あやしいほどにもえていた

        やさしさを持ったその心は
        あたりの花々を開かせた
        冷たかったそのほほにやさしい微笑が
        帰ってきた
        氷が解けたように一すじの涙のあとがあった
        その瞳は春の日差しにやさしく輝いていた
        過ぎ去った過去を呼び覚ますような
        小鳥の鳴き声
        しかし  彼女の心には
        もう暖かいあの愛はなかった  


              1969・12・19
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

最新記事
お役立ち情報
カテゴリ
最新コメント
プロフィール

ポエムービー

Author:ポエムービー
言葉文字詩の世界へようこそ
少しでもあなたの心に響きますように・・・

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
カウンター
現在
現在の閲覧者数:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。